2019年9月5日-6日に開かれた SWEST21 というイベントに行ってきました。
SWESTは組み込み技術者のイベントです。下呂温泉の大きな旅館に泊まりがけでカンファレンスをやるというなんとも豪快な出来事です。
わたくし普段はWeb業界におりますもので、組み込みマン文化にはなかなか興味深いものがありますね。こういう場に呼んでもらえるのは、IoTやっててよかったことです。
キーノートは Justin Schneck 氏による、「ElixirでIoT」っていう Nerves Project の紹介でした。 開発ツールチェインの出来のよさ、OTAデプロイの便利さ、Elixirのバイナリパターンマッチなど、とてもよい話を聴けました。mruby陣営も参考にできることがありそうですね。 反面、ターゲットデバイスが基本的にはラズパイであるというロックイン感はちょっと残念。でもあのVMはワンチップマイコンには載らないだろうし、あれはあれで割り切りですね。 すべてを追いかけるとダメなのです。
そういえば会場からの質問に、「GCがあるということはリアルタイム性がないってことですよね」という趣旨のものがありました。 そりゃF35戦闘機の制御には使えないでしょうけどw、こういう議論のすれ違い(?)が生じているのがIoTっていうことなんだろうと思いました。 文化の際が出会って、汽水域のようにもやもやしています。
夜には宿泊者全員参加の大宴会!が開かれます。すごい。
その後、テーマ別に分かれて深夜まで激論を交わすという組み込み業界の激熱ムーブメントを横目に、わたくしはさっさと寝ました。翌日に登壇があるためです。 温泉には3回はいりました
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翌日の登壇では、最近よく話させてもらっている、「mruby/cで酒造りの温度管理をしている件」です。技術的なことを九州工業大学の田中和明教授にお任せし、わたくしは事例紹介に徹しました。IoTは現場で起きてるんだっていうことが少しでも伝わったなら幸いです。